❝カステラ❞と言えば「長崎カステラ」
と答えていた私のカステラ概念がくつがえった2020年のクリスマスイブ。
クリスマスケーキを宮崎市内に取りに行ったついでに
祖母からもらった『金城堂』のカステイラ(以下、カステラと表記)
それはもう今まで食べてきたカステラの中で一番美味しかったんです。
宮崎橘通東にある『金城堂』のカステラが美味しすぎた!
「宮崎=カステラ」というイメージは皆無。
でも、この記事を読んだ人は絶対に覚えておいてください
『金城堂のカステラ』を。
宮崎市内から延岡に戻ってくる道中に
なんと2切れもペロッと食べてしまいました(笑)
お腹が空いていたから、より美味しく感じたのだと思っていましたが
ご飯を食べた後に満腹でも美味しいと感じられて
1個で我慢するほうが難しい(;´Д`)
金城堂のカステラは上質な卵たっぷりで上品な味わい
カステラの黄色いスポンジ生地の部分が
そこらへんのスーパーで売られているカステラたちよりも黄色。
鮮やかな黄色の生地が艶々としていて
食べなくてもしっとりしているのが分かります。
創業者である堀場甚兵衛が大阪での修行の末
宮崎で初めて製造・販売し広めたと言われています。
宮崎『つきいれ餅の金城堂』は和菓子の老舗
金城堂はカステラのお店かと思いきや
実は明治13年(1880年)創業の和菓子の老舗。
創業者である堀場甚兵衛は愛知県の飛保から宮崎市上野町へ移住した後
『金城堂』を創業しました。
私がおいしすぎて衝撃を受けたカステラ以外にも
金城堂にはたくさんの宮崎銘菓(和菓子)があります。
金城堂がつくる「宮崎銘菓」
金城堂がつくるお菓子は、宮崎と縁のあるものが多くあります。
つきいれ餅
金城堂の代表銘菓は『つきいれ餅』
神武天皇が宮崎日向の美々津からお船出したというのは
宮崎では有名な話ですが
そのときに村人が天皇の旅立ちを祝って作り献上したのが
つきいれ餅のような小豆と餅をかきまぜたもの。
金城堂がつくる「つきいれ餅」は求肥の餅の中に小豆や日向夏を掻きいれた
❝つきを入れる❞ 縁起菓子としても愛される宮崎銘菓の一つです。
運だめし
鵜戸神宮には、御本殿下の磯にある霊石亀岩を目がけて「運玉」を投げ入れる習わしがあります。
男性は左手、女性は右手で「運玉」を投げ入れ
岩の窪みに見事入れば願いが叶うと言われています。
運だめしはこの「運玉」を象っているお菓子です。
紅日向
紅日向は南国の藪かげに咲く「野咲き椿」
そんな明るく咲き続ける紅日向をモチーフとして
金城堂本店がすべて手作りで製造・販売しています。
自家製梅の手漬けと宮崎特産の日向夏の蜜漬けを寒天で固め
米粉の薄皮煎餅ではさんだものです。
その他、金城堂が販売している商品一覧は以下です。(2021年1月13日時点)
- つきいれ
- シャンシャン馬
- 御寿々餅
- 日向夏かるかん饅頭
- 鵜戸サンさま
- みそぎ殿
- 日向たちばな
- どらやき
金城堂 店舗概要
【 営業時間 】 9:00~19:00
【 住所 】 880-0805 宮崎県宮崎市橘通東2丁目2-1
【 電話 】 0985-24-4305
【 Webサイト 】 https://www.kinjyodo.com/
カステラ(カステイラ)のルーツ【おまけ】
カステラは室町時代末期にポルトガルの宣教師によって
平戸や長崎に伝えられたとされています。
乳製品を使わずに作られていることから
当時の日本でも受け入れられ、現在まで愛されています。
宮崎の絶品カステラといえば『つきいれ餅の金城堂』
宮崎で生まれ育って数十年・・・
そんな私は「カステラが大好物!」というわけではありませんが
一口食べて美味しすぎて驚愕した宮崎のカステラは金城堂だけ。
贈答品としても自分へのご褒美としても
ぜひ一度味わってもらいたい一品です。